LA - テニス

07-08 携帯短編
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もうそろそろ気付いてもよくね?
つーか、何でんな顔してんだよユーシ!
宍戸も日吉も溜め息吐くな!
鳳も呆然としやがって…くそくそめ!

「我、毘沙門なりー!!!」

悔しいから叫んだら…跡部が殴った。
結構ガッツリ殴れた俺、涙出そうになったぜ。

「うっせえんだよボケ!」
「だからって殴んなよ!」
「てめえは言うこと聞くタイプじゃねえから殴ったんだボケが!」

ヤベ、何かむちゃくちゃキレてる。
けどな、今日の俺は少し違うんだぜ!
何たって俺は毘沙門なんだからな!
そう、跡部に言おうと思ってたら…

「大体な、毘沙門ってのは武神なんだよ、武神!
四天王の一員って言われるくれえの神なんだよ!
てめえみたいなチンチクリンじゃ話になんねえだろうが!
今すぐ謝れ、毘沙門に謝りやがれ!」

……何かすっげえ簡略に説明された。
つーか、毘沙門って神だったんだな。知らなかった。
つーかよ、そうじゃなくてな!

「まあまあ…跡部さん」
「せやで大人げないわ」
「そうそう。変なモンに影響されてんだよ、なあ?」
「他に考えられませんね」

変なモン!変なモンじゃねえし!

「んだよ!お前ら観てねえのかよ!」
「はあ?」

くそくそ!一人くれえ観ろよ!
日曜の夜は暇してねえのかよ!

「……風林火山、です」

ん?今、誰か答えてくれなかったか?

「はあ?真田かよ樺地」
「……違います」

樺地か!!

「彼は…風林火山を観たの…です」


(部室編)
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