LA - テニス
□07-08 携帯短編
75ページ/80ページ
何や変なもん食うたんやろか。
目の前におる岳人がおかしい。
おかしいっちゅうか…何やろ。
「……どないしてん岳人」
人の教室入って来たかて思うたら、
俺の机の上に登るとか有り得んやろ。
上履きくらい脱げや、て言いたい。
せやけど…岳人が何か言いたそうで…
うわ、俺見とる。俺の方、めっちゃ見とる!
「我、毘沙門なりー!」
「……は?」
「我、毘沙門なりー!!」
……どう反応せい、と?
ちゅうか、急に何なんソレ。
岳人…悪い憑きモン憑いた?
「我、びしゃ――…」
「はいはい。ソレ何やのん」
「ん?アレ?侑士見てねえの?」
「……はあ?」
「ちぇッ、面白くねーの!」
……俺が悪いん、か?
「侑士じゃ話になんねえから俺行くわ!」
「はあ?ちょっ…ちょい待ち、岳人!」
あかん、もうおれへんくなってしもた。
岳人…お前何処行くつもりなん、なあ…
(忍足編)
次へ / 戻る