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Re:短編小説
白音
[ID:jmtxkgakm]
ねえ、知ってる?
あの噂
この学園の裏手にある、旧校舎には、夜な夜な奇妙な奴等が集まってくるという。
デマにきまっている、最初からそう思っていた。
しかし、不思議な出来事に目敏い、幼なじみの好奇心をそそるには充分な噂だったらしく、渋りながら一緒に旧校舎へ行った事があるが、奇妙な奴等なんて現れなかった。
ーそれから一ヶ月後ー
「お願いがあるの」
「何だよ、急に呼び出して」
「一緒に来て欲しい場所があるの」
「おい、まさか、きてほしい場所って」
「そう、例の」
「パスする」
「そういわずに、ほらほら、行くわよ」
うまく逃げられたと背をむけて溜息を着いていたのもつかの間、いつの間にか目の前には、はしゃぎながら旧校舎の入口に向かう幼なじみと、それを迎えるように旧校舎がそびえたっていた。
「ほら、早く、遅い」
「今、いくよ」
落ちかけの眼鏡をかけ直し、嬉しそうに微笑む幼なじみに、奇妙な奴等の事をどのように説明したらいいかと思いながら、歩きだしたのだった。
実はーー
end
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