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Re:短編小説
夏子
[ID:578511b]
「嫌いだよ大嫌い。君のことなんて」
「はい。構わないです。それで結構です」
貴方の心底嫌々とした軽蔑したような視線が私を甘く犯す。
でもね、だからあなたのことが本当に、愛おしくて愛おしくて私は堪らなくなってしまうのです。
あなたの一挙手一投足に目をこらして耳をすませて心がきゅうってなって苦しくなって。過呼吸で指の先まで痺れて。
動かない手足に意味はないと気の短い私はいつか自らそれを切り落としてしまうでしょう。指を、手首を、右足左足、胴体も頭も包んでそっくりあなたに差し上げます。
痣だらけ傷だらけの満身創痍な身体の気だるさも貴方からの叱咤だと想うとひどく心地よい。
「それで充分です。だから、どうかもっと罵ってください」
「マジ気持ち悪ぃな!死ねよ!」
*
どえむ
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