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Re:短編小説
まなか
[ID:shiroikotori]
久々。また投稿があったことがとても嬉しいです。
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よく笑う、太陽のような君。怒って泣いて、最後にはいつも泣き疲れ、僕のそばで眠っていた君。
昔から甘すぎるとよく言われた。甘やかすだけじゃ愛じゃない。叱るのも愛、妹のためだと。
「お兄ちゃん、あの人がいじわるしたの」彼女は仏頂面で訴える。
幼さが抜けない綺麗な顔に、ふわふわした天使みたいな髪。
そうか、と僕は答える。
妹は気が強いから、人とよく喧嘩する。他人が言うところでは傲慢、横暴、自己本位な少女。
「お兄ちゃんがなんとかしておくよ」いつもこう答えてしまう。
前の相手は妹の学校から転校させた。その前の相手は人間不信で引き篭もりに。その前は少し手荒に脅させてもらって。その前は窓から落ちて今も病院。
お前はおかしい、いなくなったほうが妹のためだとよく言われる。このままでは妹はろくな人間にならないだろうと。
甘やかすだけが愛じゃない。悪いことをしたら叱る、それが愛。
ああでも、そんなことは誰が決め付けたんだろう。
まっとうな人間に育て上げることが愛なのだと、そんなのは衆論だ。
思想は自由ではないか。
これこそが、妹への僕の愛。
さてしかし、困った。最近警察が僕への容疑を深めているという話なのだ。
家の前に停まった白黒の車体を窓から見下ろしつつ、妹の髪を撫で、今回はどうやって切り抜けるか、考えを巡らせた。
* * * * *
シスコンが大好きです。病的なシスコンが好きです。いいよ、シスコン。マザコンは嫌だけど。
いや中途半端なマザコンがよくないんだよな。お母さんが死んだら俺も死ぬ的なマザコンだったら好きです。
私の嗜好は周囲の賛同を得られません。
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