サクラ大戦

□後編
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魔女物語22


グ「エルフ!」

レ「は、はい」

グ「誇り高きエルフ族が
何故に人間と共にする?」

レ「ボクの大切な仲間だから」

グ「仲間か…」

カルマ「ふぉふぉ。
高名なエルフも
落ちたものだな」

ア「レニをバカにすると
アイリス許さないよ!」

グ「イカ!少し黙れ
エルフよ!そなたの
里の掟では
人間との接触は
禁じておるはずだが」

レ「…ボクは」

紅「レニ、
無理せんでいいで」

レ「大丈夫
人魚さん、ボクは幼い頃
捨てられたんだ。
だから禁じてとか
里の思い出なんて
無いんだ」

グ「そぅか…辛い事を
思い出させてしまったな。済まぬ」

レ「それは違う、
ボクは辛くない。幸せだ」

カルマ「ふぉん!」

グ「幸せ?確かに
自由に生きる事は、
何モノにも変えられぬ」

ア「人魚さんは
自由じゃないの?」

エ「海の中を自由に
泳げるなんて
素敵じゃないですかぁ?」

グ「うむ。確かに、
だが海の中でしか
生きられぬ
限られた中の自由だ」


紅「陸かて同じやで?
自由って言っても。
そうでもない事だって
あるさかいに」

グ「わたくしは人間に
産まれたかった。
わたくしが人魚に
産まれた宿命は
変えられぬ」

紅「そんな悲しい事
言わんといてや!
人魚かて人魚にしか
出来へん事ある!」

グ「うむ。わたくしにか
出来ぬ事か…
だがしかし…
わたくしは所詮
人魚なのだ
人間と共には生きられぬ」
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