サクラ大戦

□ももたろ
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第二幕


か「それから10年の歳月が過ぎました

さ「え?10年も経ったんですか?!」

カ「おいおい!あたい等、墓の中じゃねぇか?!」

か「二人はかろうじて生きてます
桃太郎はすくすくと育ちました」

紅「おじいさん、おばあさんウチ遊びに行ってくるで!」

さ「熊には気を付けるんだよ」

カ「男の子は元気に遊べよ」

紅「ほいな!」

か「桃太郎は何故か関西弁ですが気にしないで下さい」


さ「さて私も川へお洗濯に行ってくるわ」

カ「よっしゃ!あたいも熊狩りに行くか」

か「老夫婦はいつもの様に出かける事になりました」

コンコン・・・

か「そこへ誰かがやって来たのでした」


さ「どちら様ですか?」

す「ちょいとお邪魔いたしましてよ〜」

カ「何だアンタ等は?」

マ「誰だと言われて名乗らぬ訳にはいかない様だ
私は黒い鬼の黒鬼と申します」

さ「そのままですね」

マ「ふっ!良い所を突く」

す「お〜ホホホホっ!
わたくしは紫の鬼のムラ鬼ですわ!」

カ「なぁにがムラムラだよ」

す「ち!違いますわよ
ムラ鬼ですわよ!」

さ「あのぅ、その鬼さん方が何の用ですか?」

マ「貴方を食べに来ました」

カ「は?」

す「嫌ですわよ!わたくし
こんな不味そうなお年寄りなんて
いただきたくありませんわ!」

カ「ま、まずそ?」

マ「贅沢は行ってられないのよ」

す「わたくしはおフランス料理や
イッタリィな料理がよろしくてよ」

カ「けっ!鬼がおフランスなんて図々しいんだよ
鬼なら鬼らしく草食ってろ」

す「んまッ!!今時の鬼はおフランスですのよ!」

カ「けっ!知るかよ」

マ「ムラ鬼!いい加減にしなさい!」

す「ですが黒鬼さん」

マ「そうだ!子供だ!!
この二人の子供だ」

す「子供?」

マ「そうだ!聞けば桃から産まれたそうじゃないか!」

す「まっ!桃からですって?」

マ「そうだ!その子供はきっと桃の味がするに違いない!」

か「そんなバカな」

す「まぁなんてフルーティなのかしら」

マ「ついでに絞れば美容液が作れるかもな!」

す「まぁ素敵ですわ!
その子供をいただきましょう」

カ「な!おめー桃太郎をどうする気だ!」

マ「フフフフフフフ・・・・・フハハハハハハ!」

カ「無駄にいい声出しやがって答えろ!」

マ「その桃太郎を食うのさ!ハハハハハハハっ!」

さ「そんな、お願いします
桃だけは桃太郎だけは
勘弁を・・・・絞るならアタシを食べるならアタシを!」

マ「えぇ〜い!やかましいぃ〜っ!
ムラ鬼!この二人を人質に桃太郎を尾引出す」

す「えぇ!!了解ですわ」


カ「な!何すんだムラムラ!」

す「ムラ鬼と何度言わせるのですの!」

さ「やめて!やめて!」

マ「えぇーい!悪あがきするな!!」

さ「ひっ!」
カ「ピ!ピストル?!ひ、卑怯だぞ」

マ「大人しく捕まりなさい
さもないと・・・」

か「え?台本に無い事を・・・
え、あー黒鬼は自前のピストルの銃口を
二人に向けました」

カ「ぉ、鬼がピストルなんて
むちゃくちゃだぞぉぉぉぉ」

さ「何故か黒鬼さんの眼が本気なんですけどぉぉぉぉぉ」

か「こうして二人は鬼達に捕まえられてしまいました」



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