義トリオショッピング

□0回目
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放送0回目


義〜トリオ〜♪義〜トリオ〜♪
義トリオ〜ショッピング〜♪



兼続「ついに始まったぞ!諸君!」

幸村「始まりましたね
この番組では、
毎回世にも珍しい品々をご提供する
問屋番組です」

兼続「そして我々が
その品々を余すことなく正確に
兵士諸君に宣伝してゆくのだ!」

幸村「はい。しかし、
どれをとっても初めて見る品物
私は胸が高鳴るばかりです」

兼続「はっはっは!幸村
はしゃぎすぎると、体が持たぬぞ?」

三成「余談はいい
迅速に始めるのだ!!」

兼続「うむ。そうだったな」

幸村「お二方!暫しお待ちを」

三成「何だ?遮るつもりか?」

幸村「いえ、
此れから始めるにあたり
我々が何者であるかを
しっかりと伝えておいた方が良いのではと」

兼続「確かに!
何処の馬の骨かも分かぬ者から
物など買えようもないな」

幸村「信用第一です」

兼続「その通り!」

三成「そうだった……!!
俺としたことが
そんな基礎を忘れてしまうとは不覚」

兼続「案ずるな三成
未だ何も始まってはいない
今から自己紹介をしようではないか」

幸村「そうですね」

三成「フッ。そうだな
コボン!私の名…

幸村「私は真田昌幸が子
真田幸村と申します!」

三成「っ!」

幸村「祖父の代から
武田信玄公にお使いし
日々精進しております
まだまだ弱輩の身ではありますが
武士の意地示すまで!!」

三成「幸村!!」

幸村「はい?何でしょうか」

三成「私が口上を
述べようとした矢先に!」

兼続「まぁまぁ待て三成
次は三成の番だ!」

三成「あ、あぁ
私の名は石田三成……」


幸村「……………」


兼続「………………」



三成「……………………………」



兼続「終わりなのかっ?!」

三成「終わりだ」

幸村「あ、三成殿
もう少し、表現しても良いかと」

三成「表現……………?」

幸村「例えば………
趣味とかありますか?」

兼続「幸村!見事な質問だ!」

三成「趣味………
そうだな、私の趣味は
秀吉様を補佐する事だ」

兼続「ほう!忠義者だな」

幸村「さすがは三成殿、感服します」

三成「あ、いや、大した事ではない」

幸村「他にも何かあったりしますか?」

三成「そうだな。後は……
秀吉様にお茶を点てる事か
美味しそうに飲んで下さる時こそ」

兼続「ほう!都人は
茶が流行っているのだな」

三成「秀吉様の為だけだ!
流行りだからと言う
そんな安っぽい理由ではない」

幸村「主への忠義心!
誠に天晴れです」

三成「あ、いや、大した事ではない」

兼続「三成の趣味は
秀吉絡みばかりだな」

三成「当然だ」

幸村「では、次は兼続殿」

兼続「うむ。私の名は直江兼続
私は上杉景勝様に使えている者だ
我が主、景勝様と言えば
世間では無口で
四六時中無愛想!との噂だが
笑止千万!
ああ見えて、殿は
とてもキュートな御方なのだ!
良いか兵士諸君!!」

幸村「あ、ああっ兼続殿!!
景勝殿の話しはその辺りで」

兼続「ああ、済まぬ
景勝様の事になると
熱くなってしまう癖があってな」

三成「あの景勝がキュートだと?
笑顔すら見せん男が?
フッ。有り得ん」

幸村「そ、そうですね、なは、なは
(三成殿も似たような気が……)」

兼続「自己紹介が無事に済んだところで
いざ、開幕ぞ!!」


幸村「おうっ!!」





続く

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