リューマ×ブルック(BL)

□客人
2ページ/3ページ


「帰りなさい!」


細い剣先を客人に向ける



「ヨホホ……脅しのつもりですか?
手が震えてますよ?」




「うるさい!」



「ご自分でも
分かっているでしょうに
私には勝てない………と」



「勝つとか負けるとかの
問題ではありません!」




「粋な事を申されてもね………」



客人は浅く笑いを溢すや
唾を飲み込む間もなく
瞬間移動したかの様な
速さで接近し

男の目の前で
抜いた刃を突きつけた



「ッ!!!」



「本当はね……
私もこんな真似は
したくはないのですよ?」

「何がですか……」



「辛いんですよ
貴方に刃を向けるのは」




「今更、何を言い出すので………すか」




「唯一の主人である貴方に
否定され……」



「……………」


「ならば一体、何の為に
生きているのでしょうか?」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ