リューマ×ブルック(BL)

□運命
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『がるるー!貴様は剣侠鼻唄?!
何故ここに!?』



「え!?あ、あの私は」


『まさか、影を
奪い返しに来たのか!?』


「影………?
あ、いえ!違うんです
私はただ、リューマさんに」


『がるるー!!黙れ!
返り討ちにしてくれる』



「ご主人!
窓からお逃げなさい」


「え?でも………」


「早くしなされ!!」



「そうじゃなくて
ここから私
飛び降りるんですか?!
最上階ですよ!ここ」


「…………ご主人ι
そんな事を言ってる場合ですか!
いいから行きなさい」


「は、はい!」


『逃がさん!鼻唄!』



アブサロムは掌を
ブルックにかざした


「あの構えは、まさか………」




狙われている事すら
知らないブルック

「うわぁ!高い高いですよ
こんな所から飛び降りたら
私、即死!
ハッ!既に毒死してました!」



『食らえ!!死者の手!』


「ご主人!危ないっ」


カッカッカッカッ


リューマはブルックの所に
早斬りのごとく
目に見えぬ程の速さで向かう



ドゥゥゥゥーンっ

同時にアブサロムから放たれる
目に見えない迫撃砲が
ブルック目掛けて飛んでゆく





迫撃砲がブルックの元に
到達する寸前に
駆けつけたリューマが
盾になり身代りになる




バァァァァァァンっ!!
「ぬアァァァァァァァ!」



リューマの悲痛な叫び声に
気付いたブルックは振り返る


「え??」


その瞬間
迫撃砲を全身で受け止めたが
余りの威力でリューマ自身が圧される


「え?ちょ?リュうわっ!」


圧されるリューマを
ブルックは支えようとするが
そんな隙も暇もなく
二人共圧された勢いで
窓から転落する



「ギィヤァァァァァァァァァァ」

「……………」






どぉーーーん!!?




『どういう事だ?
何故、奴を庇った?』



アブサロムは窓に駆け寄り
落ちて行く二人を見下ろした
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