リューマ×ブルック(BL)

□一時
1ページ/3ページ

「ギィヤァァァァァァァァ・・・・」


屋敷内で悲痛な叫び声が
地鳴りの様に響く



「何事ですか!」


リューマは研究所から
廊下に顔を出し
辺りを見回す



カツカツカツカツカツカツ


階段を慌てて駆け上る
靴音に気付き
階段の手すりに手を添え
見下ろす


「下?」


階段を駆け上るブルックは
顔を覗かせるリューマに気付く


「あ!リュゥゥゥゥゥマさァァァァん」




「騒々しいご主人だ」




「ゾンビーがァァァァァ
助けてェェェェ」



ブルックの後を追う
兵士ゾンビ達



「やれやれ……
その位、貴方ならば
浄化出来ようものを」



「いやいや!来ないで
ギィヤァァァァァァ!こわいー!」


カツカツカツカツカツカツ



ブルックは全速力で
駆け上り最上階で待つ
リューマに飛び掛かり抱きつく


「助けてくださぁぁぁぁい!」



「のぁっ」




「早く早く!ゾンビが来る」



「ヨホホ
分かりましたので
しがみつかれていては
何も出来ませんよ
後ろに下がっていなさい」


「は、はい!」


ブルックはリューマから離れ
研究所の中に逃げ込み
顔を出してリューマを見守る



「では、私が得意とする
この技で………」


リューマは駆け上る
兵士ゾンビ達の間を
一瞬で通り抜ける



「あ、あれは」



「鼻唄三丁………
矢筈斬りっ!」




「ぬぁー!用心棒なぜだー?」


兵士ゾンビ達は
まさかの裏切りに
唸りながら
魂が抜けていった



「ヨホホ!私の主人に
手を出されては
困りますねェ」



「リューマさん
格好よすぎます!」



「ヨホホ!
惚れ……直しましたか?」




「ええ!夜のイトナミな〜んて
したいくらいです!
って、私ガイコツですから
出来ないんですけどー!
スカルショーック!」



「………………ι
残念でしたなι」




「しかし、リューマさん
私の性格の持ち主なのに
ゾンビに立ち向かうなんて
勇気ありますね」



「ヨホホ!雑魚にいちいち
恐れるに足らず」



「ヨホー!格好よすぎますよ!リューマさん!」



「ヨホホ!惚れ直しましたか?」


「ええ!夜のイトナミ
して欲しいくらいに
あ!私、ガイコツでした!!」



「それはもう分かりましたので………」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ