リューマ×ブルック(BL)

□監禁
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「たかが鯨に……
何故会いに行く
必要があるのですか?」




「黙れ!ラブーンの事を
知らないくせに!」



「ええ、知りません
だが、興味も無い!」




「え、ちょっと待って下さいよ
何故ラブーンが鯨って
知ってるんですか!」



「さぁ、何と無く
そう思っただけですよ」




「本当は、記憶が
あるんじゃないんですか!?」




「…………だったら何ですか?
私に同情でも
乞うつもりですか?」




「ち、違います
私の気持ちが分かるなら
お願いですから
邪魔をしないで下さいよ」




「そうやって貴方は
鯨の事しか頭にない」




「当たり前じゃないですか!
私はラブーンに会う!
その為だけにずっと
生きてきたんですから!」



「ラブーン……ラブーン……と
二言目にはその名前
いい加減聞き飽きました!」



「な??!」




ギシッ



リューマはベットから
腰を上げ立ち上がる
その拍子で
空になったお碗が
膝から床に落ちる



カシャーーン!!!




「何故、分かって
いただけないのでしょうか?!」




リューマは飛びかかる様に
仰向けのブルックの顔を覗き込む



「な、何をですか??」





「まったく憎らしい主人だ!
こんなに貴方を
愛していると言うのに」





「あ、あいし………?
な、なにをいって………」




「私は貴方の影だ!
私の中にある
身に覚えの無い記憶が
貴方を愛しているのです!」




「な………なにを………言って」





「貴方が欲しいのですよ!ご主人」




「え、あ、そ、そんな事を言われても」
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