リューマ×ブルック(BL)

□祝い
3ページ/5ページ



「そうだ!折角ですし
このロウソク灯しません?」



「ロウソクですか??」



「ヨホホ!大丈夫です!
私が火を点けますから
安心して下さい♪」



「お止めなさい
貴方の方こそ
誤ってそのアフロに
引火しかねない」


「え!!!そ、それは困ります!
じゃあロウソクだけ立てましょう」


「何故、ロウソクにこだわるのですか?」



「誕生日〜って雰囲気が
出るじゃありませんか」



「雰囲気……
ヨホホ。好きですな?」




ブルックはロウソクを
ケーキに数本挿す



「ヨホホホ♪ほらほら見て
誕生日ケーキらしくなりました♪
火は点いてないんですけどー」




「ヨホホホ!ですな」



二人は物珍しそうに
ロウソクが乗ったケーキを見る
火は点いてないが




「……………」




「………………」




火が点いてないと
若干、物足りないと言うべきか





反って空しい





妙な沈黙に包まれた




「…………ι」





「えとー………ι
あ、そうだ、私、
一曲唄いますね」



ブルックは
バイオリンを手に取り
弓を弾き始めた




研究所に
柔らかなメロディが響く



「ハピバースディ〜♪
ハピバースディ〜♪」




リューマは頬杖をつき
ブルックの演奏を見つめた
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ