リューマ×ブルック(BL)
□祝い
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「そうだ!折角ですし
このロウソク灯しません?」
「ロウソクですか??」
「ヨホホ!大丈夫です!
私が火を点けますから
安心して下さい♪」
「お止めなさい
貴方の方こそ
誤ってそのアフロに
引火しかねない」
「え!!!そ、それは困ります!
じゃあロウソクだけ立てましょう」
「何故、ロウソクにこだわるのですか?」
「誕生日〜って雰囲気が
出るじゃありませんか」
「雰囲気……
ヨホホ。好きですな?」
ブルックはロウソクを
ケーキに数本挿す
「ヨホホホ♪ほらほら見て
誕生日ケーキらしくなりました♪
火は点いてないんですけどー」
「ヨホホホ!ですな」
二人は物珍しそうに
ロウソクが乗ったケーキを見る
火は点いてないが
「……………」
「………………」
火が点いてないと
若干、物足りないと言うべきか
反って空しい
妙な沈黙に包まれた
「…………ι」
「えとー………ι
あ、そうだ、私、
一曲唄いますね」
ブルックは
バイオリンを手に取り
弓を弾き始めた
研究所に
柔らかなメロディが響く
「ハピバースディ〜♪
ハピバースディ〜♪」
リューマは頬杖をつき
ブルックの演奏を見つめた