リューマ×ブルック(BL)
□独り
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「今も寂しくて恐くて
余りの辛さで
死んでしまうのではないかと…………」
「………口を慎みなさい」
「……………」
「その位の事は知ってますよ?
貴方の影なのですから」
「………………記憶なんて
無いくせに
知った様に言うな!」
リューマは
下駄音を鳴らしながら
怯えるブルックに近寄る
「しかし孤独に震える貴方を
私は知っている」
リューマは
ブルックの前でしゃがみ
冷えた肉体で
細いその身体を抱き締める
「ぇ………ぁ?///」
「それに今は………
今は私が側にいる」
暗い低い声
「………リューマ…さん…?」
「だから、死にそうなどと
そんな戯言を
言わないで頂きたい」
「…………」
「この時間だけでも
私の存在を
有るものとして
見ていただきたい」
「リューマ………」
「寂しげな顔をなさるな
ご主人の
そんな顔は見なくはない」
「はい…………」
終