リューマ×ブルック(BL)

□納涼
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人ならば、ひとり、ふたりほど
入ることが出来る冷蔵庫がある

真夏日だというのに
中はヒンヤリと冷えていた

冷えた冷蔵庫の中から
リューマは顔だけを覗かせて
ブルックを見ている


ブルック「ねーねー
リューマさんって
本当に冷蔵庫がお好きなんですね
ここ最近は朝から晩まで
ずっと入りきりじゃありません?」

リューマ「好きではない
あなたは骨と目障りなアフロだけの身体
腐る皮膚も内蔵もありませんから
そんな事が言えるのですよ」

ブルック「ちょっと!
目障りではありませんよ!これは!」

リューマ「私のようなゾンビには
真夏の熱帯は天敵なのです!
…と言ったところで貴方の様な
骨と鬱陶しいアフロの方には
分からないでしょうが」

ブルック「んもう!
これは鬱陶しくありませんから!
さっきからアフロのことを悪く言ってませんか!」
リューマ「いいえ?
貴方の身が羨ましいだけですよ」

ブルック「黄泉の国から戻った時には
すでにみんな腐り終えましたからね
リューマさんの中途半端な時期の辛さは
私には分かりませんね」

リューマ「中途半端っ?!」

ブルック「ゾンビってケアが大変ですねー
わたし、骨で良かったー!
ヨッホホホー♪」

リューマ「まぁそう言った訳で
私は冷蔵庫から出られないのですよ」

ブルック「リューマさんが
暑いの苦手だったなんて
私、今の今まで
ちっとも知りませんでしたよ
いくら腐っちゃうからって
私の影のくせに、だらしがないですね」

リューマ「…ご主人、
発言にお気をつけなさい
冬になった頃
貴方が大切になさる
その不必要なアフロが
私に刈り取られてしまいますよ?」

ブルック「ギャアアア!
相変わらず私に対して手厳しいー!
けどー♪
そんなリューマさんの毒舌もー
慣れちゃいましたけどー♪」

リューマ「そうですか」
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