リューマ×ブルック(BL)

□シャドープレイ集
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バレンタイン
※鬼畜につき観覧注意














「あ!リューマさん」



「………?」



「あの、ごきげんよう
リューマさん」



「ヨホホ……
ごきげんようご主人
今日は何用で?」




「あ、あのですね
これをお渡ししたくて」



「それは?」




「ヨホホ………
恥ずかしながら
バレンタインのプレゼントです」



「バレンタイン……とは?」



「え…………?
あ、えーと………///
あ!そう!お友達に
日頃の感謝を込めて
プレゼントを贈るものです」



「ほーぅ」



「ですからコレを
リューマさんに
贈りたいと思って」




「私に………ですか?」





「はいッ!」




「……………。」




「あれ?………?
その……お嫌ですか?」




「………………………………………………………………………………………ご主人」




「はい?」




「そんな物を拵える暇が
あるのならば
私から影を奪い取る手段でも
考えたらどうですか?」




「え?はい??
ど、どうしちゃったんですか?
何かいつもと様子が」




「様子………?
これが私ですよ?」




「え?え?でも、いつもなら……」




「貴方はいつまで
仲良しごっこをしたいのですか?」



「ちょ、何を言いってるんですか?」





「くだらない仲良しごっこ
いい加減にしていただきたい!!
そう言っているのです」





「ぇ、急にどうしちゃったんですか?」





「ふぅ…………
貴方………
何か勘違いをしている様でしょうから
ハッキリと言って差し上げましょうか?」




「………………」




「私と貴方がお友達?
何かの冗談ですか?」




「………………リューマ…さん?」





「私は貴方の影を宿す
ゾンビだと言うのに
ちょっと馴れ合っただけで
貴方は真に受けてお友達気分……
呆れて」



「止めて下さいッ!!
じ………じょう…だん…ですよね?
私を、からかっているんでしょ?」




「…………………。」




「意地悪を言ってるだけですよね?
そうなんでしょう?」




ブルックはきゃしゃな身体を
震わせながら
リューマの肩を掴む





「………………。」





「ねぇ!ちょっと!!
冗談でしょう?!
冗談って言って下さいよ!」




必死の呼び掛けに
ただ無言で
顔を背けるリューマ




「リューマさん!
リューマさんってば!
お願いですから………
意地悪言わないで……
下さいよ……ねぇ」




黙り込む目の前の男の
肩を力強く前後に揺らす




「リューマさんっ!!
なんで?なんで何も
言ってくれないんですか?」




僅かな希望を託す様に
ゆっくり身体が崩れ膝をつき
リューマの肩を滑る様に
腕を撫で落とした



写真


「お願いですから………
そんな事を言わないで
くださ……い」






ご主人………




貴方とは
馴れ合いすぎましたね






貴方の気持ちは
私には重い………






いずれ来る決闘に
浮わついた感情など抱いては
いけなかったのです







私が消えたその時
貴方をより孤独に
してしまうだけなのだから






私への想いは



遅かれ
断ち切らなければならない






ならばこの機会が
丁度良いでしょう






貴方は私を倒し
前に進む人なのだから………






「いつまでも見苦しい………
それを持って去りなさい!」










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