「戦国無双」宴

□笛戦
1ページ/12ページ


〜〜〜♪


忠勝「…………。」



稲「あら?どこからか素敵な音色。一体誰が?」

忠勝「静かに。」

稲「父上?」


〜〜〜♪

稲「…………まぁ、半蔵殿が笛を
知りませんでした」

忠勝「うむ、拙者も驚愕した次第」

稲「半蔵にも趣味があったんですね」

忠勝「うむ。あの鬼の半蔵が
喜ぶべきか、否か」

稲「喜ばしい事です
忍も人の子
父上も菜園行う素敵な趣味がありましょうに」

忠勝「野に生きるは人だけにあらず
すなわち、花も同じ命!
これ趣味にあらず!」

稲「うふふ。もう父上ったら」

忠勝「うむ。」


そんな二人が話に
華を咲かせていた為
半蔵に気付かれてしまう



半蔵「っ?!!」

稲「あ、半蔵殿、ごめんなさい
邪魔をしてしまいましたね」

忠勝「うむ。すまぬ」

半蔵「……………他言無用に頼む」

忠勝「承知」

稲「うふふ。わかりました」




忠勝「稲、」

稲「はい?」

忠勝「拙者の菜園の事」

稲「はいはい、他言無用でしょ
ちゃんと心得ております」

忠勝「うむ」





忠勝「と、言う訳にてございます」

家康「なんと!あの半蔵が笛を?
まったくもって知り得なんだぞ」

忠勝「拙者も、いましがた」

家康「そうか、半蔵が」

忠勝「いかが致しましょうか」

家康「良い良い
半蔵も、人らしく趣味を持つ事
ワシは少し安心した限りじゃ」

忠勝「実は拙者も同じ気心」

家康「ははは、そうかそうか
忠勝は何やら趣味があるのか?」

忠勝「い、いえ、拙者は」

家康「ふははは、良い良い
庭園はそなたに任しておる」

忠勝「殿っ///////」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ