「戦国無双」宴

□同窓会EX
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ガタン。バサー!


氏康「おい!こら!
どうなってやがる!!」


座敷に入るや
怒鳴り散らす北条氏康は
何だかご立腹の様子


元就「Σうわっ!!驚いた!
氏康公?いきなり、どうしたんだい?」

氏康「どうしたも、こうしたもねぇ
廊下の瓦版を見たか?」

義元「の!まろは、バッチリ見たの!」

光秀「はい。しかと」

氏康「なら、話しは早ぇ」

勝家「瓦版がどうしたと言うのだ?」

信玄「至って普通の瓦版じゃったぞ」

ガラシャ「ほむ!
見事な活字だったのじゃ!」

元就「ああそうなんだよ
誰が書いたのかは知らないが
素晴らしい執筆だった」

光秀「どなたが書いたのでしょうか」

氏康「おいおいおい!
字がうめぇだの、誰が書いただの
そんな話をしてんじゃねぇ!」

信玄「おぉ、こわいこわい」

義元「氏康公の話は
サッパリ分からんの!」

信玄「そうそう、サッパリじゃな」

氏康「今から説明してやる!
耳の穴カッポジってよく聞きやがれ」

義元「の!承知したの
耳掻きするから、待ってての♪」

氏康「本当にほじる奴がいるかよ!」

義元「の〜〜〜?!」

氏康「ここの他に
30年だったか?
40年だの若けぇ奴等の部屋あったろ」

勝家「確かに、見かけた」

氏康「なのにだ
俺らは"年長者"だぁ??
まるで残りもん扱いだ
ふざけてやがる」

小太郎「拗ねているのか?」

氏康「ぬかせ」

元就「ははは、確かにそれは酷いね」

氏康「お陰で胡散臭せぇ連中ばっかり
群がりやがった」

信玄「氏康や、
もしやワシの事だったり
しちゃうかのぅ」

氏康「てめぇの事だ」

義元「婿殿よ
残り物には福来る、の♪」

氏康「福ねぇ」

光秀「なにゆえ
我々だけ、ひとまとめに
なったのでしょうか」

信玄「こう言う時の元就じゃな
ひとつ、ご教授してもらっちゃおぅかな」

元就「なはは。私がかい?
そうだねぇ。
まぁ、あくまで推測だけど」

光秀「是非、お聞かせ下さい」

元就「我々と同年代生まれの人達の
半数は、既に極楽浄土に
いってしまってるんじゃないかな?」

光秀「ええ、そうですね」

元就「そうなると集まる数が
他の年代の人達より
遥かに少ないんだ
だから、我々は混合して
いるんだと思うんだ」

信玄「なぁーるほど
ワシらは老人会じゃな」

光秀「老……?!」

氏康「ふざけるな!
俺はまだまだ現役だ!」

小太郎「杖を後生大事に
抱いていてか!」

氏康「あれは、球打ち用だ!」

小太郎「ククク……」

義元「まろも現役よの♪」

光秀「ええ、老人ではありませんよ」

信玄「まぁ若づくり者同士
仲良くしようかね」

氏康「ふん、仲良しごっこか」


ガタン、バサー!

綾「誰が若づくり……ですか?」

氏康「やっと来やがったな」

阿国「ごめんくださいまし
お武家様方、お集まりやねぇ」
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