｢戦国無双｣宴
□胆試
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丑刻、ある墓地にて
ねね｢みんなぁ〜
ちゃんと来てる？
ズル休みなんてしてないね｣
くの｢姉御〜大丈夫だよ
コタちんはちゃ〜んと
引っ張ってきたから｣
風魔｢うぬが腕を引っ張るゆえに
腕が伸びるではないか｣
びよよよよーん
くの｢ありゃりゃ｣
半蔵｢目障りだ｣
ねね｢こーら、そこ
遊ばないの！！｣
半蔵｢此度は何用で招集をした｣
くの｢そうそう、こんな真夜中に
墓地なんて薄っ気味悪いよー
てか眠いんだけど｣
風魔｢まだまだ子供だな｣
くの｢むむっ！
乙女ってのはお肌が荒れ荒れに
ならない様に夜更かし厳禁なの！｣
風魔｢乙女？
ｸｸｸ、どこにいるのだ？乙女は｣
くの｢黙れ〜い！！｣
ねね｢こーら！！2人共
まったく喧嘩ばかり、困ったさんだね｣
半蔵｢ふ。｣
くの｢姉御、こんな真夜中に
何をするんで？｣
ねね｢忍たるもの！
恐怖に負けてはダメ｣
半蔵｢恐怖？何のだ｣
ねね｢今日の狙いは、肝試しだよ｣
くの｢肝試し？え？
まさかオバケ出る系で？｣
風魔｢怖いか？小娘｣
くの｢ま、まさか〜
くのいち様がオバケごときに｣
風魔｢ｸｸｸ｣
半蔵｢オバケ？何だそれは｣
くの｢旦那、オバケ知らないの？
この世に未練を残し死んだ人間が
成仏出来ずに魂だけが
彷徨っているのがオバケだよ｣
半蔵｢摩訶不思議、モノノケの類いか｣
くの｢って言うかモノノケなら
ここにいるよ｣
小太郎を指差す
風魔｢死にたいか？｣
ねね｢こーら！そこ！
遊びに来てるんじゃないよ？
これから敷地内を回るよ｣
くの｢ふぁーい｣
半蔵｢オバケ………か｣