リューマ×ブルック(BL)
□紅茶
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コツコツコツ
階段を登る靴音が
研究所に響く
「オヤ
元、ご主人」
足音だけで
ブルックと気付く
「リューマさん!
また呑気に紅茶ですか?」
「ヨホホホホ
お茶の時間に
いつも貴方がやって
来るのでしょうに」
「え?そうなのですか?」
「ヨホホー!てっきり
お茶目当てにココに
来ているのかと思いましたよ?」
「な!?私は貴方を倒す為に
来ているんですよ!一応………」
「ヨホホそうでしたな
しかし、見ての通り
私はお茶を戴く途中」
「え、ええ………
芳ばしい匂いがします」
「貴方もどうでしょう?」
「ええ、戴きます」
もうひとつの空のカップに
紅茶を注ぐリューマ
「ヨホホ♪
温かな紅茶嬉しいですネ」
「ヨホホ………ですな」
「私は紳士ですので
紅茶をお洒落に楽しむのが
好きなのです」
「ほーぅ」
「紅茶〜♪イェイ♪紅茶♪」
「紅茶〜♪イェイ♪紅茶♪」
「え?リューマさん?」
「………………っ!」
「あの今、一緒に
ノリノリしました?」
「………………いやι」
「嘘だァ
私の影ですから
思考回路同じのはず」
「……………ι」
「ノリノリしましたよね?」
「いけませんかな?」
「あ、いえ
何だか嬉しい」
「ヨホホ
その程度の事で
喜びを感じるとは」