ONE PIECE
□約束
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｢おぉーい
早く登ってこいよぉ｣
小さな村の 小さな森
大きな叫び声で
鳥がバサバサと
飛びだしてゆく
その声は巨大な樹木の
遥か頂上から響いた
｢今からいくって｣
その声に反発する様に
もう一つの声は
その樹木の根本から
戸惑う様に 見上げていた
｢どーやって、登るんだよぉ
エースばっかりズルイ！｣
小さな少年は
ガシっと
巨大な樹木を抱く様に
捕まり登ろうとするが
うまくいかない
｢あぐっ・・・・｣
｢くっそぉ・・・・
ゴムゴムのぉ〜｣
びょょょょ〜んっ
長く延びた腕は
枝かき分け
エースが待っている
枝まで届いた
カジっ
｢よしっ！えぇ〜い｣
｢げっ！おい！ルフィ
お前ズルイぞ！！｣
びょょょょん
｢とうちゃくぅ〜｣
枝にぶら下がりながら
ルフィはエースに言う
｢だからなぁ
お前、そんなズルするなよ｣
｢いいじゃん！｣
｢しょうがねぇなぁ
今日は多目に見てやるぜ｣
｢イシシシ！｣