ONE PIECE
□帽子
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世は大海賊時代
平和を望み
生き暮らす人にとって
この時代は
まさに悪夢
海賊に人情なんて
あるはずがない
平気で人の命を奪い
欲しいものは力で奪う
強欲の塊
穏和に生きる人にとっては
悪魔そのものだった
イーストブルーに浮かぶ
小さな島の小さな村
フーシャ村
港に珍しく巨大な船が
やって来た
こんな ど田舎に?
村人は何事かと
言わんばかりに
港に集まる
「ありゃ海賊船だ!!」
村人の一人が叫ぶ
その声に他の村人が驚き
あたふたと港から
離れて家へと帰ってゆく
そんな中『海賊』と言う言葉に
興味あり気な一人の少年が
身軽にひょいひょいと
港に走りだす
「何だ?何だ?」
少年は額に手をかざし
水平線より来る海賊船を
珍しそうにみる
ザブ〜〜〜ンっっ!!
「でっけー船〜?!」
潮風にノって
バサバサと乱れ揺れる
海賊旗
「か、かいぞく?
ありゃかいぞくなのか!
かいぞくがきたのか!」
迫りくる船に
怯える事もなく
今か今かと待っている