LA - その他

□私立荒磯高等学校生徒会執行部
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通常的日常〜生徒会編〜



「会長。お茶をお持ちしましたよ」

二人きりの生徒会室で松本は、執行部の出した何枚もの報告書という名の始末書を読んでいた。

「ありがとう。そこに置いといてくれ」

「…執行部からの報告書ですか?」

「そうだ。誠人たち、派手に暴れてるからな。報告書が耐えない」

松本は溜め息をつきながらもなお、報告書を眺めている。
そんな松本の姿を橘は微笑ましそうに見つめる。

「それでも久保田君を信頼しているからこそ、執行部にいるのでしょう?長い付き合いでしょうからね」

「…別に。ただ敵にはまわしたくないな」

確かに松本と久保田は、かつて中学時代に同じ執行部として共に過ごしていた。
だからこそ、お互いをよく知り、信頼出来る反面、敵にまわしたくないと思っているのかもしれない。

「でも、それは味方にもしたくないってことでしょう?」

橘がにっこりと微笑む。
その言葉を否定することも肯定することもなく、ただ笑みを浮かべている。

「会長の意外と冷たいところ、好きですよ」

「俺も意外にキツいところが好きだ」

二人きりの生徒会室でお互いに不気味な微笑みを浮かべる。
これがごく普通の日常だったりする…。




END
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