LA - その他
□私立荒磯高等学校生徒会執行部
4ページ/5ページ
通常的日常〜執行部編〜
「オイ。ジッとしてろって」
「くぼちゃん、絶ッ対、痛くするって…ッ」
「そうだな。濡れてないから入らないかもな…。でも入ったらイイぜ?」
「…そっとしろよッ」
「任せてよ…」
……扉の前でぷるぷると震えている少女が一人。
「やめんかーッ!!」
「あッ。カラコンがッ」
久保田の手からカラーコンタクトが落ちる。
「どうしてくれるんだよ、桂木ッ」
「知ったことじゃないわよッ。毎度毎度まぎらわしいったらッ」
「まぁまぁ。そんなに怒ってもいいことないよ」
「だったら怒らせないでよッ」
久保田の言葉に再び、激怒する桂木。
こうなったら、彼女を止められるのは彼女自身しかない。
久保田は椅子に座って煙草をふかす。
「ったく、そんなに怒ってたらブスになるぜ?」
「放っといてよッ」
自称・国民的アイドル時任がそう言うが、これは桂木には逆効果ということに気付いてはいない。
「あ。こんなことしてる場合じゃなかったわ。仕事よ。二年教室でケンカだそうよ。止めてきなさいッ」
ビシッと指さして命令する桂木に、二人は溜め息をついて立ち上がる。
「へーい」
二人はお決まりの腕章と手帳を持って現場へと急行する。
「はいはい、毎度どーも。生徒会執行部でぇす」
END