2000年(第14詩)

 「追求」

 体の震えが止まらない
 硬張った私の体は
 あなたを待っている
 丈夫で
 隙間のないくらいきつく抱いてくれる
 あなたの体を待っている
 待ちくたびれた私は
 死に物狂いで探しに行こう

 2000年(第15詩)

 「ドードーズウィッシュ」

 星屑が遊んでいた時
 ドードーは
 飛ぶ練習をしていた
 誰も見ていない砂浜で

 太りすぎて丸くなった
 おしりが地面に突き当たる
 口をとがらし困った表情

 星屑が笑っていた時
 ドードーは
 人の食料にされていた
 夢を叶える前に

 2000年(第16詩)

 「卒業」

 夜の光は未来を欲しがる
 夜の光は過去を欲しがる

 あっけなく通り過ぎた
 ような気持ち
 楽しく苦しい日々を
 過ごしたのは
 事実なのに

 それでも努力して
 頑張ってきた
 私たちの姿
 そして
 歌声が
 先生の目の前に
 在るのです

 2000年(第17詩)

 「my green your green」

 深い森の濃い緑
 私を勇気づけてくれる色
 南国の海の浅い緑
 私を清やか(すずやか)にしてくれる色

 緑は私に微笑みを
 与えてくれる色

 あなたにも…

 2000年(第18詩)

 「月と私〜再会〜」

 はがゆい夜
 ゆっくり家まで歩く途中
 一回り大きくなって
 光りを放つ月がいた

 道が解らなくならないようにと
 照らしてくれた
 私が淋しくならないようにと
 ついてきてくれた

 大丈夫だよ
 またきっと話できる
 月は私を励ました
 
 いつもそこから見ていてね
 私を忘れないでね

 2000年(第19詩)

 「春雨」

 もしも
 私がいる地球の一方に
 あなたがいたら
 その糸で
 お互いの紅差指(べにさしゆび)を
 つないでほしい

 2000年(第20詩)

 「つくし」

 道草食べちゃいけないって
 言われたけど
 つくしが食べられること知って
 うれしかったんだよ
 土の中から
 ムクムクっムクムクって
 気合いで出てくるんだ
 小っちゃいつくしは
 かわいそうだから取らなかったよ
 そっと大事に摘んできたから
 ねぇ お母さん
 料理して
 私のチカラコブにするんだ

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