ときメモSEED
□1年目4月
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入学式も終わり教室に移動する。
引っ越してきたばかりで、まだ周りは知らない人だらけ。
緊張しちゃうな…。
「ねぇ、貴女見ない顔だけど…もしかして昨日この近くに引っ越してきた家の娘?」
「そうだけど?えっと…」
急に話しかけられて戸惑う。こういう場合はどうやって言葉を返せばいいのかな?
「私はフレイ・アルスターよ。あの家はパパが紹介したって言ってたわ。すっごい可愛い娘が引っ越してくるって」
「あ、私はアスラン…よろしく」
赤髪の少女は私の手を握りにっこりと微笑んだ。
「可愛いもの同士仲良くしましょうね」
自分で可愛いなんて普通言うかな?と思ったけど彼女なら納得だ。可愛いと言うより綺麗という言葉が似合うかも。
彼女が動く度赤髪が揺れる。
いいな…。私も髪伸ばそうかな?
「あの、フレイさんは…」
「やだフレイでいいわよ〜。私美人だけど気兼ねなく話しかけてね」
「…うん」
ちょっと変わってるけど悪い人じゃないみたい。