新リクエスト小説

□桜様リクエスト、チャンスを逃すな(争奪戦?)
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クルーゼ隊のみんなは浮かれていた。
何故なら今度の週末、久々に休暇を与えられたからである。過酷な戦争の中の休み…。

イザーク、ニコル、ディアッカの三人にはある野望があった。それは…アスランと休暇を過ごすこと!である。三人はアスランに様々な形でアプローチしていたのだが、当人のアスラン・ザラは全く気が付いていなかった。
(アスランと二人で過ごす!)
(誰にも邪魔させません!)
(チャンスだ!)

三人は燃えていた。
我先にとアスランに近付くが、みんな目的が一緒なので互いに足を引っ張りまくりだ。


「アスラン、食堂に行くぞ!」
「僕と行きましょう!」
「俺と行こう!」
三人に囲まれて驚くアスランだが、すぐににっこりと微笑む。
「じゃあ…みんなで行こう?」
可愛らしく微笑まれてしまっては駄目などと言えるはずがない。


……そんなこんなで結局誰も言えずじまいだった。



***



頭がぼうっとする…。
アスランは頭を押さえ、フラフラしながら廊下を歩いていた。
「わっ!」
グラリと世界が歪み倒れそうになる。
「…と、大丈夫?」
誰かの腕が自分を支えてくれた。
「ありがとう…」
顔をあげると良く知った顔。ディアッカだった。
「どーしたの?気分悪い?」
「ううん。ちょっとクラクラして…。大丈夫だよ、ありがとう」
支えてもらっている躯を起こそうとするが、「…ディアッカ?もういいよ…ありがとう」ディアッカの腕が自分の腰に巻き付いているため動けない。
「もう少し寄りかかってなよ☆」
「でも……」
ディアッカは笑顔でアスランを抱きしめ続ける。しかも行為はエスカレートしていく。
「アスラン…」
「えっ?」
ぐいっと壁にアスランを押し付け、顔を近付ける。
「…なに?どうしたの?」
「休暇、どう過ごすか決まってる?」
「ぅ…ん?」

「ディアッカぁ!貴様っ…」

アスランを壁に押し付けているディアッカを発見し、イザークはカッカッと軍靴を鳴らし二人に近付く。
「アスランに何をしている?!」
恐ろしい眼差しをディアッカに向ける。
「べつに〜アスランが倒れそうになったから支えただけだけど?な、アスラン?」
「えっ?…うん」
「倒れそう…だと?来い、アスラン」
アスランの腕を掴みイザークは歩きだす。
「…イザーク?」


……


「寝てろ!」
アスランを私室に連れていき、イザークはアスランをベッドに押し付けた。
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