龍如夢
□気絶、かーらーの…?
1ページ/4ページ
.
真島さんが久々に、休暇を取ってくれた。
嬉しくて、嬉しくて、堪らない筈なのに…
「デートにこれは無いでしょぉぉぉお!!」
ただいま、私達二人は
神室町のバッティングセンターに来ているのです…
これって、デートに入らないでしょ!?
ただ単に、真島さんのストレス解消に付き合ってるだけじゃん!!
さっきから、ボールは飛んでくるけど一発も打てはしない…
「真島さーん、違うところ行きましょうよ…」
「やかましい、今良いところなんや!!」
「そんな、そんな…冷たいこと言わないで下さいよぉぉぉお!!」
名無しさんはバットを投げ捨て、真島のもとへ走っていく。
あの人が何か言ったような気もしたが、気にせず走っていくと…
ボコッ…!!!!!
一瞬、反応が遅れたせいで頭に時速172kmの球が当たってしまった。
もちろん、名無しさんの意識もそこで途切れた…
「あーぁ…アホやなコイツ」
真島は、名無しさんを抱き抱え、バッティングセンターを後にする
取り敢えず、名無しさんを休ませる所を見つけようと彷徨いていると、目の前には「hotel・赤レンガ」が、あった。
「…お仕置きを兼ねて、此処等で一服するかぁ」
.