BSR夢

□被虐的嗜好者【短編集】
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はぁ、まだ足りない…早く誰か私の心を満たしてくれないのかしら?



フラリと歩いていると目の前には上田城、ここには猿飛佐助という忍がいるんだよな…忍と言ったら拷問だよね?


…忍びこんでみる価値はあるよね?



問の前に立つと門守のであろう二人に歩みを遮られる




「どこの者だ?」



『叫んでね?』





愛刀をだし門守の喉元に突き刺す
短い悲鳴をあげ倒れこむ





「てっ敵だぁ!!」





そう叫べ叫べ、そうすればきっと奴も来る筈だ



あっという間に周りは武田の兵士だらけ。
一人の少女に対してここまでやるか?と疑問になりながらも辺りを見渡す

だが猿飛佐助らしき人物はいない



忍が動くほどでもないのか?





「一体どうなさった!?」



「幸村殿、この女子が我が兵を…」



「なんとこの女子がか!?」





幸村…?あぁ、噂の虎ねぇ 女は斬らないらしいんだよねコイツ…でも酷い事したら別だよね?



スッと手を上げ握しめる
するとその場にいた兵士の首が全て飛んだ
勿論幸村には傷をつけない

真っ赤な血の海…こんな血を出し死んだらどれだけ気持ち良い事だろうか?味わいたい味わってみたい!!




「何が起きたのだ…」



あぁ、狂ってる狂ってる…その狂いの矛先を私に向けて、そしてその矛先で射いて!!




「うわぁぁぁぁぁぁ!!貴様ぁぁぁ!!!!!!」



「あ、怒った」



「貴殿は己のやった事が分かっているのか!?」



「殺した、己の望みの為に」


「女子であろうと許せぬ行い…この場で成敗いたす!」




早い動きと共に長い槍が迫ってくる

はぁ…何て良い動きなの、その勢いを全て私にぶつけて!!


一瞬だった幸村の動きが止まりそうになった。その隙を見逃ず名無しさんは自ら槍へと身体を向けた


太くて大きな長い槍…そして熱い魂の熱が私を温めてくれる



幸村が槍を抜こうとすると名無しさんはその槍を掴みさらに深く刺しこんだ




「死なぬのか…?」



「ふふ、もっと深く刺しこんで貴方の思いを」



「旦那しゃがめ!!」




大声と共に大きな手裏剣が飛んできた
さすがは忍、人の急所を狙ってるね

首に手裏剣が刺さると名無しさんはその場に倒れこんだ





「やったのか?」



「さすがに死んだでしょ」




と思いきや耳が痛くなる程の高笑いをあげる




「ははははは!!気持ち良すぎて意識飛びかけたよ…」




手裏剣と槍を抜き歩みを進める
後ろから何か聞こえたが気にしない。

どうせ『何者』とかでしょ?ありきたり過ぎてつまらない…次を目指すか




赤い斑点を後ろに残しつつ次の快楽を求め歩みを進めるのであった…







(あっ…)



(拷問受けてない)



(またの機会だな)





end
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