BSR夢

□感謝
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一つ角を曲がった所で先ほどの兵士が何かを探している
大方予想はつく、この御守りを探しているのだろう…






「ない、ない、どうしよう…」



「おい、そこの兵士。探し物はこれか?」



「あっ!!それです、それ!!!」






息を切らしながら刑部から御守りを受けとる
余程大切な物なのか、受けとると同時に胸の前で強く握りしめる






「ありがとうございます、刑部殿!!」



「あ、あぁ…」



「では私は忙しいでいるので…本当に心から感謝します」





ニコッと笑顔を一つ残し全力で走って行った




一人残された刑部はただただその忙しそうな背を見ながら、ふっと思った




我が礼を言われるなど…我はただ当然の事をしたまで



…礼儀正しき女よな









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