BSR夢2

□君は面白い
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「好きです」



人気のない校舎裏
多少緊張しているのか名無しさんは真顔だ



「はぁ?お前が?このオレ様を?」


「う、うん…」


「はぁぁぁ…」



大きいため息を吐かれた
呆れたようなため息
そんなため息を目の前で吐かれ、名無しさんは狼狽える



「ご、めん…」


「愚図でのろまな木偶がオレ様と同等に付き合えると思ってるんですかぁ?」


「思ってないです…」


「だろぉ?少しは考えて物事を話せ、ぶぁぁぁか」


「ごめんなさい…っ!」



私が後藤くんと同等に付き合えるはずがなかった
分かっていた
貴方と私では色々世界が違すぎる


名無しさんは瞳いっぱい溜めた涙を見せないようにその場を走り去った




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