Sweet
□届かぬ声
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まるで、水の…深い深い底から見えない光りに縋るように。
私は朽ち果てるそのとき…よく知る面影を模した彼の顔を思った。
これからブルーベルはどうなるのかな―?
…また、びゃくらんに会えるのかな―?
GHOST。びゃくらん。
GHOSTはびゃくらんで、びゃくらんはGHOST。
だってそうなんでしょ?
ブルーベルは詳しく教えられてなかったから知らなかったけどGHOSTはびゃくらん。違うパラレルワールドに居たびゃくらん。
つまり…ブルーベルはびゃくらんに―。
……ヤダヤダヤダ!!
そんなの考えたくない!
ブルーベルは認めたくない!
だって、だって…ブルーベルはびゃくらんに全部をささげて…ずっと…。
なのに…。
ううん。本当はちゃんと分かってるんだ。びゃくらんは冷酷なことくらい。
ブルーベルの力をGHOSTに吸収させたのだってブルーベルが戦うより力を一個に纏めあげた方が手っ取り早いからに決まってる。
ねえ?びゃくらん。ブルーベルはまだまだ、まだまだまだ戦えたのよ?…びゃくらんのために。
…あれ?どーしてびゃくらんのためにこれだけ尽くしてるの…ブルーベルは。
いつの間にか、違う感情をびゃくらんに持ってた?
今更気付いたにせよ。
もっと前に気付いたにせよ。
もう遅い。
全部全部叶わない。
叶うはずがない。
離れてく。
びゃくらんの背中がどんどん離れてく。
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