書物

□媚薬
1ページ/6ページ


ある日、1つの城が落とされた。

だが、その城が落とされた経由を知る者はいない。
何故なら城の者、近くの村の者、1人残らず皆殺しにされたからだ。

7人の傭兵…七人隊の手によって。




「なぁ煉骨〜蛇骨見てねぇか?」

「そういえば…昨日の昼から姿を見ていないような」

「そっか…睡骨、お前知らねぇか?」

「俺も見てないぜ」

「ったく、アイツ俺に黙ってどこ行きやがったんだよ…」

「「浮気?」」

「断じて違う!!!!!」


血と死臭に満ちた城に蛮骨の声が響き渡る。

原因は彼の恋人「蛇骨(浮気癖有)」が昨日から姿を消していたからだ。


「銀骨〜お前なんか知ってっか〜」

「ギシッギシギシギシギシ、ギギッギシギシギ「「分かるか!!!」」

「霧骨と出掛けたのを見たそうだぜ、大兄貴」

「お前すげぇな…」

「流石煉骨…って、霧骨と!?……嫌な予感がする」

「ギシギ「てめぇは黙ってろ」

「ギシ…」

「探した方がいいんじゃないか?」

「あぁ…そうだな……」


数時間、村の周りで蛇骨を探す蛮骨の声が響き渡った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ