書物
□媚薬
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ある日、1つの城が落とされた。
だが、その城が落とされた経由を知る者はいない。
何故なら城の者、近くの村の者、1人残らず皆殺しにされたからだ。
7人の傭兵…七人隊の手によって。
「なぁ煉骨〜蛇骨見てねぇか?」
「そういえば…昨日の昼から姿を見ていないような」
「そっか…睡骨、お前知らねぇか?」
「俺も見てないぜ」
「ったく、アイツ俺に黙ってどこ行きやがったんだよ…」
「「浮気?」」
「断じて違う!!!!!」
血と死臭に満ちた城に蛮骨の声が響き渡る。
原因は彼の恋人「蛇骨(浮気癖有)」が昨日から姿を消していたからだ。
「銀骨〜お前なんか知ってっか〜」
「ギシッギシギシギシギシ、ギギッギシギシギ「「分かるか!!!」」
「霧骨と出掛けたのを見たそうだぜ、大兄貴」
「お前すげぇな…」
「流石煉骨…って、霧骨と!?……嫌な予感がする」
「ギシギ「てめぇは黙ってろ」
「ギシ…」
「探した方がいいんじゃないか?」
「あぁ…そうだな……」
数時間、村の周りで蛇骨を探す蛮骨の声が響き渡った。