捧げ物
□宴会
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「よーし…これで全員片付いたっと」
そう言って蛮骨はこの城で『さっきまで』生きていた男の首を投げ捨てた。
「お〜い!ば〜んこつのあ〜にき〜!」
廊下の向こうから陽気な声がする。
部屋を出て見れば蛇骨が着物を血に汚したまま手を振りながら走ってくる。
「なんだよ蛇骨、なんか面白いもんでもあったのか?」
「あぁ、さっき煉骨の兄貴と城ん中探ってたらよ〜美味そうな酒見つけたんだ♪」
「酒かぁ…」
酒は七人隊が首を討たれ、再び生き返って最初に城を落として以来満足に飲めていなかった。
「久々に宴と洒落込むか!」
「やりぃ〜!!じゃあ俺、皆を呼んで来るぜ〜!」
宴会と聞いて蛇骨は嬉しそうに飛び跳ねると城内にいる仲間を集めに再び走り出した。
「蛇骨〜宴会は3階の広い部屋な〜」
「わーかってるって!!」
蛇骨に伝言を告げると蛮骨はさっき投げ捨てた首のある部屋に戻り、何食わぬ顔で蛮竜に付いた血を拭き取り手入れを始めた。