書物

□蛇骨様のお戯れ
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「はぁっ……ああっ……ひぃっ…」

「っ……ぅっ……」


解かれたことで一気に限界が近くなった。

蛇骨もそうらしく自分の好い所に目掛けてずっと腰を振っている。

自然と俺もそこを突き上げて蛇骨の射精を促す。


「あっ…あっ……兄貴っ…も……出そ…っあぁ」

「あぁ……っ…」


お互い絶頂を目指して快感を求め合う。


「はぁっ…んっ…あっ……ひ、あぁぁぁあっ」

「っく……蛇…骨……」


そして俺は蛇骨の中に欲を放ち、蛇骨は俺と自らの腹を白く汚して果てた。


「あ……はぁ……はぁ」

「…はっ……ぁ……」


しばらく荒い呼吸を繰り返していると、蛇骨が俺の後頭部に手を回し、目隠しを外した。

急に視界が明るくなって(と言っても夜だからそこまで明るくないが)思わず目を細めた。

すると、顔を赤くして目を潤ませた蛇骨がいた。


「はぁ……兄貴ぃ……」


なにが言いたいのかすぐ分かった。


「それくらい自分でしろよ」

「…………」

「ほらよ」


ズイッと顔を出してやると、おずおずと両手で顔を挟み唇を重ねてきた。

さっきまであんなことさせといて、なんでこんなことで変に照れるのか…本当にコイツは分からない奴だ。


「ん……」

「っ………ん……」


あれを舐めるのは上手いくせに口付けはとことん下手だ。

舌の動きがきごちない。

仕方ないから俺が中を掻き回してやるが…。


「はっ……んん…」

「……っ………ん…」


唇を離すと銀色の糸が互いの間に繋がる。


「兄貴……俺さ……」


ブチッ……


「………ぶち?」

「なぁ…蛇骨様よぉ……」


さて、ここからは俺の本番だ。


「さっき…お前が俺にどれ程の屈辱を与えたか……分かるよな…?」

「あ、兄貴……縄……なんで…」

「この俺様がこんなちっぽけな縄で捕まると思ってんのかよ」

「……………」


一気に顔色を変えて蛇骨は立ち上がった。

はずだが、俺のが一瞬早く床に押し倒した。

もちろん繋がったまま。


「ひぁっ………あ…兄貴……?」

「さぁて、どっちが先に泣きわめくかなぁ?」

「〜っ!!(泣)」

「今夜は寝させねぇぞ…」


その日の晩から、朝になっても、日が高く昇っても、蛇骨の泣き叫ぶ声が絶え間なく響き渡り、七人隊の睡眠に害を及ぼしたのは言うまでもない。

そして蛇骨が腰を痛めたのもまたしかり。




***翌日(晩)***

(あ、大兄貴)

(よぉ、俺の飯は?)

(そこに置いてるぜ)

(さんきゅ!今朝からずっと腹減ってたんだよなぁ)

(あの…大兄貴?……蛇骨は…)

(あぁ、アイツなら今寝付いたぜ)

((今!!?))

(ってか今終わらせてやった)

(やっと…今…)

(何発ヤってんだよ…)

(軽く×××)

((×××っ!!??))

(あぁ、流石にちょっと疲れたぜぇ)

(……哀れだな…蛇骨…)

(……お盛んなこって……)



***寝室***

(…………………………………………)



もはや虫の息の蛇骨は、何十時間振りか分からない睡眠に深く深く入っていった。





完。
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