書物

□修学旅行
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蛇「はぁっ……兄貴っ……も……無理ぃ…」

蛮「もう降参かぁ?まだあと5発はやんぞ〜」

蛇「ちょっ……ひっ……あぁっ……兄…貴ぃ…」

蛮「はっ……お前…最高っ……」




*****




睡「まだ上がらねぇほうがいいな」

煉「あぁ…今1発終わったとして、あと5発はやるだろうからな」

睡「ったく…お盛んなこって…」

煉「あれが若さ…だろうな」

銀「ギッシー!ギシギシッ♪」

睡「おい、銀骨が裏で騒いでるぞ」

煉「あぁ…なんでも裏に蝶々がいたらしくってな、遊んでんだよ」

睡「へぇ〜……お盛んな」

煉「盛ってはないだろ…」


露天風呂で語る2人の影。






***数時間後***


蛮「なんだよ、いつから入ってんだよお前ら」

煉「さて…何刻経ったかな…」

睡「それより蛮骨の兄貴、それ大丈夫なのかよ…」

蛮「あぁ、ちょっと気ぃ失っただけだ、大丈夫大丈夫」

煉「哀れだな、蛇骨」

睡「兄貴は絶倫だからなぁ…お疲れさん…」

蛇「すーすー…」


数刻後、気絶した蛇骨を抱えて蛮骨は風呂場にやってきた。
蛇骨が顔も腹も真っ白に汚していたところを見ると、5発では済まなかったのだろうと2人は思った。




*****




蛇骨が目を覚ましたのは真夜中、蛮骨の腕の中だった。


蛇「…ん……」

蛮「お、やっと起きたか」

蛇「……………飯…」

蛮「あ?」

蛇「俺……腹減った…」

蛮「飯?もう皆食って片付けちまったよ」

蛇「え〜!!………最悪……」


がっくりと肩を落とした蛇骨を見て蛮骨は軽く笑い、顔を上げさせる。


蛮骨「嘘だ、お前の分もちゃんと取ってある」


蛮骨の指差すほうを見たら長机の上に美味しそうな夕食が置いてあった。


蛇「め、飯だぁ〜♪」


目をキラキラ輝かせて喜ぶ蛇骨に蛮骨は微笑みかけ、身体を気遣い蛇骨を抱き抱えて机の前に座った。


蛇「うっわ……美味そ〜」

蛮「あぁ、この刺身美味かったぞ……ほれ」


刺身を一切れ箸で取り蛇骨の口の前に差し出した。


蛇「食べさせてくれんの…?」

蛮「さっきかなり無理させちまったからな」

蛇「………あ〜んっ」


パクッという効果音が似合いそうな食べ方。

しばらく味を確かめるように口を動かし、そして目を細めた。


蛇「ん!美味いっ!!」

蛮「そうだろ〜」

蛇「ん〜…じゃあ、次あれ!」

蛮「はいはい……ほらよ」

蛇「あ〜ん」


しばらくの間、幸せそうな夫婦の幸せな食事の時間が流れた。




*****




煉「………なぁ、睡骨よぉ…」

睡「…………んだよ」

煉「……………なんで…俺達」

睡「煉骨〜………それ以上考えんな……もう寝ろ」

睡「あぁ…………そうだな」




――そして夜が明けた。
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