書物
□後遺症
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その日の晩、蛇骨は強姦された。
5人や6人なんてもんじゃない、10人は軽く超えた人数だった。
泣いて喚いて耐えて叫んで、
それでもそれは終わらなかった。
どんなに嫌がっても
何人も終わらせても
また「次」がやってきた。
蛇骨も何度か無理矢理絶頂を迎えて気を失った。
だが、その度に水を掛けられて叩き起こされた。
そしてまた行為は始まる。
口、手、秘部、全て塞がれて、
足りなくなったら身体中に擦り付けられて、
段々蛇骨は何も考えれなくなっていった。
しまいには言葉すら紡げなくなった。
助けた時のアイツの状態は今でも鮮明に覚えてる。
ボロボロに切り裂かれた着物、
切れて血が滴る口と股、
身体中に纏わりついた白濁液、
所々に残る痣、
何を何処を見ているか分からない目、
そしてなにより…
「あ…」
何を話し掛けてもそれしか言えなかった。
今はだいぶ立ち直ったとは言え、こうして夜、たまに俺の所にやってくる。