□ELIVARGAL□


珠洲ノ瀬瑠璃の童話集

『ELIVARGAL』














『ELIVARGAL』




ELIVARGAL(エリヴァーガル)とは
北欧神話の三重構造世界
その北方にある雪と氷の世界
"ニヴルヘイム"
その中心にある泉
"フヴェルゲルミル"
から流れる11の川の総称です。
川はそれぞれ性格をもち、自然の荒々しさを明確に表しています。
人間にとってはどれも負の感情であり、ELIVARGALの川は最終的にニウ゛ルヘイムと炎の世界ムスペルヘイムの間にある裂け目
"ギンヌンガガプ"
に流れ落ち、発酵した毒液が吹き出す白霧でニウ゛ルヘイムを覆い尽くすという運命にあります。
それは人間と同じ。
人間は苦痛と恐怖に傷付き、外界にも影響を与え、死しても尚世界全体に害を及ぼしてしまいます。
温暖化や動植物の絶滅などですね。
しかし、それでも人間がもつ暖かい感情を信じ続けたい。
瑠璃は多くの戦いの後で、子供達と接している中でそう想うようになりました。
彼女がELIVARGALの川に求めたのは正逆の意。
本来がもつ負の意味を打ち消す正の意味を与え、自身の望みと想いを紙芝居という童話の世界で表現しました。
瑠璃が創る物語は、愛に満ちながらもどこか淡く切ない。
読み終わった後、瑠璃がその物語に託した想いを伝えることができたならば幸いです。











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