小花がゆく

□小花です
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この時期勧誘キャンペーンか何かなのかしら。
朝から2件も保険の案内という名の勧誘電話がかかってきました。
今忙しいのよね、デザインの追い込みにはいってるんだから。
今日も徹夜覚悟で頑張ってるのに...。

でもそう無碍に電話は切れないし。
だって、以前注意されちゃったんですよね、
『もう、花ちゃん、いつかさされちゃうよ、そんなにストレートな言動は。』って。
まぁとっても繊細なゲイのお友達だからなんでしょうけど、一応気をつけないとね。

でもね、でもですね、あんなに強引というか、人にしゃべらせる隙も与えないっていうのはどうなんでしょ。
お声も厚かましそう…。


「いえ、これは勧誘のお電話じゃないんですよ。あくまでもご案内でして。無理にお勧めするとかもございませんし、安心してお聞きいただければいいかと思います。それでですね、早速どういった保険のご案内かと申しますとね、」

お前さんは何かい?
<今お時間宜しいですか?>とか
<○分ほどお時間いただけますか?>とか
そういった言葉は知らないのかい?
案内とか無理な勧誘とかそれ以前の問題だろが!
人の都合を考えて電話しやがれ!

と心の中でぼやいてみたものの、そうそうはっきりあちらのおしゃべりを遮って言えるものでもなく、スピーカーオンにしてそのまま放っておくことに。
電話代は会社持ちだから別におば様の腹は痛くも痒くもないでしょうが、どこまでしゃべり続けるのか聞いてみたいですしね、仕事をしながらですけど。BGM替わり?

いや、ある意味感心です。
相槌ないのによくぞ何分もしゃべれるものですなぁ。
おみごと!
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