年齢制限

□ほんとに殺るならオレの手を
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久しぶりに元カノから連絡があった。




『もしもし・・・ベル?私、クローム』


「あぁ、久しぶり」


『あのね、私、今、殺したいくらい好きな人がいるの』




オレはこのどうみても暴力的な言葉に思わず耳を疑った。



「え、お前なにいってんの?」



『ベルが前言ってたでしょ?殺したいくらい好きになれば一人前だって』



いや、それはなんというか、冗談だったつもりなんだけどな。



『私もようやく一人前かなぁ』


「ちょっと待て!お前今誰に恋してんの?」



『そんなのベルには関係ないでしょ』



そこで途切れた電話。



オレは慌ててクロームにもう一度電話をかけようとしても、
もう音信不通に。



オレはチッと小さく舌打ちをする。

もしも万が一クロームが殺人未遂とかで逮捕されたなら。

オレはどうすればいいんだろうか。




お前に恋を教えたのはオレの罪。
間違った恋を教えたのもオレの罪。



ならばオレも裁かれればどんなに楽かわからない。




「あぁ、そうだ。もしも捕まりそうならば」








オレがこの手で殺せばいいんだ。




















































あとがき


ふたりとも実は病んでいたという気分の悪くなるベルクロ。
でも、こういうベルクロもありかと思うのは私だけ?

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