復活文
□なぁお前がす・・・いやなんでもない
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「だーかーらーお子様は黙ってろ!」
「お子様じゃないってばベル」
「いーやお子様だ」
オレはマーモンにイライラしながらそう怒鳴った
「まじお前黙ってろ殺すぞ」
ことのきっかけは、
最近ボスに気に入られてヴァリアー城内に住み込んでいるクローム髑髏って女。
最初はちんちくりんな女だと思ってたら、案外素直だし可愛いし、
すっかりオレはあいつを気に入ってしまったみたいだ
でもしょっちゅう悪戯とか皮肉ったりしたせいで、あいつはオレを見ると逃げ出したり、オレに対しての言動があまりにもびびりすぎてる
そんなあいつに告白だなんて
これ以上無茶なことあるか!?って話だ
んで、マーモンにそのことを相談してみたら、
「好き、っていうことってそんなに難しいっけ?」
なんだかずばりとオレの心のなかまで読み当てられた気がして
不愉快になったっていうわけだ
難しくねーよ!
ぶっちゃけいつも「ちび」って言う代わりに、「好き」って言えば良いんだろ!
でも言えねーよ!
照れくさいんだよ!
オレはマーモンのそばを離れて城をうろちょろしていると、
タイミングよくクロームに会ってしまった
顔は赤い、呼吸は乱れてる、王冠も斜めってる
最悪だ、
と思ってると、
いつも逃げ出すクロームがおずおずとそばによってきて、
「ベル・・・・顔赤いけどどうしたの?」
って聞くもんだから、
オレは大きく息をすいこんで、
顔をぺちぺちと叩いて、
じーっとクロームの顔を見つめて
「あのさ」
と切り出すことにしたんだ
オレ、お前が好きみたいだ
だからオレと付き合えよっ、ししっ!