復活文

□なぁお前がす・・・いやなんでもない
1ページ/1ページ



「だーかーらーお子様は黙ってろ!」

「お子様じゃないってばベル」

「いーやお子様だ」


オレはマーモンにイライラしながらそう怒鳴った


「まじお前黙ってろ殺すぞ」



ことのきっかけは、
最近ボスに気に入られてヴァリアー城内に住み込んでいるクローム髑髏って女。


最初はちんちくりんな女だと思ってたら、案外素直だし可愛いし、


すっかりオレはあいつを気に入ってしまったみたいだ



でもしょっちゅう悪戯とか皮肉ったりしたせいで、あいつはオレを見ると逃げ出したり、オレに対しての言動があまりにもびびりすぎてる


そんなあいつに告白だなんて
これ以上無茶なことあるか!?って話だ





んで、マーモンにそのことを相談してみたら、




「好き、っていうことってそんなに難しいっけ?」




なんだかずばりとオレの心のなかまで読み当てられた気がして
不愉快になったっていうわけだ



難しくねーよ!
ぶっちゃけいつも「ちび」って言う代わりに、「好き」って言えば良いんだろ!
でも言えねーよ!
照れくさいんだよ!


オレはマーモンのそばを離れて城をうろちょろしていると、

タイミングよくクロームに会ってしまった



顔は赤い、呼吸は乱れてる、王冠も斜めってる
最悪だ、
と思ってると、


いつも逃げ出すクロームがおずおずとそばによってきて、


「ベル・・・・顔赤いけどどうしたの?」


って聞くもんだから、



オレは大きく息をすいこんで、
顔をぺちぺちと叩いて、
じーっとクロームの顔を見つめて



「あのさ」


と切り出すことにしたんだ





オレ、お前が好きみたいだ
だからオレと付き合えよっ、ししっ!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ