復活文
□夏の日の幻
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夏の道を歩く私にふと、
蜃気楼が見えた気がした。
私が金髪王子を振ってから、もうすぐで三日。
振った理由は簡単。
あなたに愛されてないと感じたから。
私はそんなことを思いながら道を歩く。
すると、そこに。
うっすらとベルの姿が見えた。
私はなぜか追いかける。
なぜ?そんなのわからない。けど。
追いかけても、追いかけても彼には追いつけない。
そして、
曲がり角で彼の姿は消えた。
蜃気楼
蜃気楼は、人がそのとき一番みたいものを見せるとも、
一番見たくないものを見せるともいう。
「・・・ごめんなさい、ベル・・・」
私、あなたに感謝なんかしなかった。
こんなに愛されてるって知ってたのに。
曲がり角には、
金色に光る髪の毛。
あんなにひどい振り方をした私のことを心配してきてくれたのか。
蜃気楼は、夏の日のつかの間の夢。
あの恋愛もつかの間の夢だと思えたらどんなにいいだろう。
お願いだから、今すぐ、消エ失セテ
@
あとがき
ボカロ曲「嘘つきのパレード」いめーじで!