復活文
□お前にずっと夢中!
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今日はヴァリアーとしての任務の日。
10年前のオレはいつもマーモンを連れて行って任務に参加してものだが、
マーモンがいない今はクロームを連れて任務に参加することが増えた。
クロームはオレと比べればたいしたことはないが、一応ボンゴレの守護者ということもありそれなりに戦えるやつだ。
「今日の暗殺相手はだれ?」
クロームは道を歩きながらオレに問う。
「今日はー、小さい会社の社長とかなんだけどよー・・・。なんかボディーガードがけっこういんだよな」
オレは手元の資料に目を通しながらクロームに答える。
今回の相手自身はたいしたことないらしいが、ボディーガードが何しろ数が多い。
その数100人を超える。
「まぁ、ちょちょいっと終えて帰っちまおーぜ、ししっ!!」
オレは物陰に隠れているボディーガードに向けてそう笑った。
しばらく経って、だいたい半分くらいは殺ったが、なかなか残りの半分が消えない。
「人数に・・・ものいわすとか・・・えげつねぇ・・・だろっ・・・ししっ・・・」
オレは汗をぬぐいながらもひとりひとりを相手にする。
クロームはといえば、物言わずに三叉槍で相手を的確にしとめていく。
すると、向かい側の建物から標的がのうのうと歩いてくるのがわかった。
オレはクロームに叫ぶ。
「クローム!!向かい側のビルに社長がいるから、お前は殺してこいよ!!ボディーガードはオレが相手する!」
クロームはオレの声を聞いて、少し困ったような顔をしたものの、すぐにビルへと駆けだした。
そして遺されたのは50人ほどのボディーガードとオレ。
「お前、ひとりでやろうってんのか!?」
「さっさと終えて、あの女も殺れぇ!!」
オレはボディーガードたちを一睨みしてから、息を大きく吸い込んだ。
「・・・いくぜ」
オレのナイフが宙を切る音と同時にビルのほうから男の断末魔が漏れた。
倒れる社長を見て、ボディーガードたちはとまどいを隠せない。
だが、すぐにまたオレを見た。
「社長の・・・・!仇・・・!」
「未だに『仇』とか使うやついんのかよ」
オレは笑いながらもまたナイフを宙に躍らせる。
だが、その不意をつかれ何人かに背後にまわられた。
「・・・やっべ・・・」
オレから思わず冷や汗がたれた。
その瞬間、
後ろの男たちが一気に倒れていった。
男たちの後ろには、クロームがいた。
「ベルひとりで何が出来るっていうの?」
凜とした佇まいで三叉槍を構えるクロームにオレはめまいを覚えた。
その気が強いところがオレの好み
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あとがき
ふたりは一緒に任務行ってるといいのに、と思う。
あ、ふたりは結局敵全滅させました。