復活文
□サプライズなプライスレス
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それは、オレがいつもと同じように任務を達成してヴァリアー本部に戻ってきたときだった。
「あっら〜、お帰りベルちゃん!」
「ムム・・・生きて帰ってくるとはね・・・」
「さっさと任務結果報告しやがれ・・・!」
相変わらずのヴァリアー幹部の声を聞きながら、本部内を歩き回る。
ヒトリの女の存在を探して。
「なぁ、マーモン。クロームは?」
「・・・知らないよ。ま、Sランクの報酬3回分くれるなら教えてやらないこともないけどね」
「・・・・消えろクソチビ」
オレは答えの返ってこないヴァリアー幹部に溜息をつきながらもクロームを探した。
でも、
どこにもいない。
クロームの部屋にも。
オレの部屋にも。
風呂にも。
「どーこいったんかなぁ・・・」
ふとオレがつぶやいたときだった。
後ろから、
ルッスともうひとり高い声。
「・・・ほらっ!!今がチャンスよ!!頑張るのよクローム!!」
「・・・私・・・がんばる・・・!」
なにやってんだ?
と言いかけた瞬間だった。
後ろからオレの腰に何かが巻き付いたのを感じた。
「おっ、お帰り・・・!ベル・・!」
「・・・・クローム?」
そのままクロームの柔らかい腕を下半身に感じて、動けなくなってるオレに、そっとルッスが耳打ちをした。
「ベルちゃんが帰ってくる時に、なんかサプライズをしたいってずっと待ちかまえてたのよ〜♪」
・・・・まぁ、しばらくしてオレの顔の赤みが収まったら、言ってやってもいいかもな。
『・・・今日の夜、お前にサプライズなことしてやるからっ、しししっ!!』
嗚呼、全くもってこいつは可愛すぎる!