復活文
□輝きたるはあなたの存在
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黒と黄色が混ざり合っても、決して華やかな色にはなれなかった。
ただの目に痛い色になるだけ。
それでも、黒く染まった私はどうしても
黄色を求めてしまう。
どうして、あなたは私をかばったの?どうして、私なんかを守りきったの?
あんなに、「私の前で死なないで」と言ったはずなのに。
あなたは私を守れて満足かもしれないけど、
私にしたら、ただの押しつけでしかない。
あなたは、自分の存在がどれくらい大きいかしらなかったの?
やっぱり、鮮やかな黄色がにごった黒色と混ざっても、二人して鮮やかな色にはなれなかった。
ただ、その体にうつるのは燃えるような血の赤だけ。
どうか、あなたが今度生まれてくるときには、
私も鮮やかな色であれますように。
そしたら、もう一度長い夢を始めましょう?
夢なら色もないでしょう