復活文
□にぶい金色で見ないでちょうだい
1ページ/1ページ
骸ちゃんは、いっつもあたしとデートしてくれるし、それに加えてお金もくれる。
恋人にするのに、これ以上うってつけな男はいないと思うわ。
「なんです、M.M?」
「骸ちゃん、あんたやっぱりいい男だと思うわ」
あたしがそう言ってにっこり笑うと、さも当たり前みたいにクフッと笑うのよね。
やっぱ骸ちゃん、あたしにそっくりな自信家だと思うわ。
でも、今日はちょっと違うみたい。
待ち合わせの時間になってもまだ、骸ちゃんは来てなかった。
何十回としたデートで初よ?
ようやく来たと思ったらやけにしおれてるし。
せっかくのデートなのにつまんないじゃない。
「骸ちゃん、どーしたのよ」
「M.M・・・本当にすみません!いつもデート後にお渡しするお金なんですけど、
今日はあいにく持ち合わせがなくて・・・・」
骸ちゃん、そんなことで悩んでたの?
まさかあたし、骸ちゃんの金目当てでデートしてると思われてたの!?
「骸ちゃん、あんたこれからお金なんか持ってこなくていいわ」
「それは、つまり・・・僕とデートしないってことですか!?」
骸ちゃん、絶対バカでしょ。
でもまぁ、骸ちゃんのそーゆーとこ、嫌いじゃないわ。
え?しょーがないから、あたし。
骸ちゃんにその場でキスしてあげたわよ?
「お金なんてなくていいのよ、骸ちゃん」
あんたはやっぱり馬鹿で可愛いんだから