復活文

□そばにいるって誓ったでしょう?
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今でも覚えてるわ。





あの夏の日にあんたが言ったこと。






「ずっとずっと一緒にいれますよね?」







あんなに笑顔を向けて言われたら思わずあたしだって顔を背けちゃうわよ。



それでも



はっきり言い切ったはずなのに。







「もちろんでしょ、骸ちゃん!」







ねぇどうしてかしら。




なんであんたが先にこんな狭くて暗いところに入っちゃうの?




なんであたしがあんたの墓を見に来なきゃいけないのかしら。











骸ちゃん、自分で言ってたじゃない。
六道輪廻・・・でまた帰ってこれるって。







嘘ついたの?





なんでそんな嘘をついたの?






「あんたって相変わらず嘘つきよね」







・・・・・・どうせ逝くなら一緒にイキタカッタわ。









骸ちゃん、嘘つくの下手なくせに無駄にカッコつけたがるんだから。




どうせ、死ぬ直前でもだいじょうぶって強がってたんでしょ?







せめてせめて一言言ってから死んでくれればよかったのに。



やっぱあんた、嘘は似合わないんじゃないの。










あげるつもりじゃなかったけど、近くまで来たんだから、








花束くらい置いてってあげるわ。







勘違いしないでよね、

これはあたしがあんたに対する「別れ」のモノじゃなくて、







「またね」っていうしばらくのハーフタイムの水分補給のモノなんだから。






休憩は1時間でいいわよね?



・・・・・ちょっとでも遅れたら承知しないんだからね!


あ、そうそうついでに言っとくけど。





今回はお金なら見逃してあげるわよ?





だから・・・お願いだから・・・はやく・・・。




すき

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