白夜の月
□夏休み
1ページ/2ページ
季節は夏。
私達の学校も1学期が終わり、長い長い夏休みへと突入した。
私は毎日、玲央に迎えに来てもらい、倉庫で宿題をしたり、遊んだりしている。
今日もいつものように、倉庫で過ごしていると、玲央が突然口を開いた。
「おい。明日、いつもの河原でメンバー集めてバーべキューするぞ。」
河原・・・?メンバー・・・?バーベキュー・・・?
「それって昔のメンバーも呼ぶんですか?」
「あぁ。一部だけな。」
昔のメンバー・・・てことは愁ちゃんもかな。
「もちろんお前もだぞ、桜。」
へっ?!
「わっ私はいいよっ!遠慮しとく・・・」
「駄目だ。現総長の女がいかなくてどうする。」
現総長・・・玲央さん、の女。
私は本当にそんな位置付けにいていいのだろうか、とここのところ良く考える。
だって、私はただ守ってもらってるだけで、別にキスとかデートとかそんなのしないし。
まぁ、毎日一緒にいることはいるけど。
「何悩んでんだ。もう決定だからな。」
「えぇっ?!」
でも・・・仕方ないよね、こればっかりは。
色々助けてもらってるし、恩があるから。
明日・・・なんだか緊張するな。