白夜の月

□夏休み
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季節は夏。


私達の学校も1学期が終わり、長い長い夏休みへと突入した。


私は毎日、玲央に迎えに来てもらい、倉庫で宿題をしたり、遊んだりしている。


今日もいつものように、倉庫で過ごしていると、玲央が突然口を開いた。


「おい。明日、いつもの河原でメンバー集めてバーべキューするぞ。」


河原・・・?メンバー・・・?バーベキュー・・・?


「それって昔のメンバーも呼ぶんですか?」


「あぁ。一部だけな。」


昔のメンバー・・・てことは愁ちゃんもかな。


「もちろんお前もだぞ、桜。」


へっ?!


「わっ私はいいよっ!遠慮しとく・・・」


「駄目だ。現総長の女がいかなくてどうする。」


現総長・・・玲央さん、の女。


私は本当にそんな位置付けにいていいのだろうか、とここのところ良く考える。


だって、私はただ守ってもらってるだけで、別にキスとかデートとかそんなのしないし。


まぁ、毎日一緒にいることはいるけど。


「何悩んでんだ。もう決定だからな。」


「えぇっ?!」


でも・・・仕方ないよね、こればっかりは。


色々助けてもらってるし、恩があるから。


明日・・・なんだか緊張するな。
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