進撃の巨人

□Mein Licht.U
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Mein Licht.U
        ―前編―







ウォール・マリアが破壊されてから早5年。

今年、調査兵団に“巨人になれる兵士”が入団してきた。









「ロベルティーネ、ロベルティーネ! ちょっと来てくれるかい!?」



調査兵団本部。

せっせと廊下の窓を拭いていたロベルティーネを呼んだのは、分隊長のハンジだった。


ロベルティーネは走ってくるハンジを丁寧にも向き合って迎えた。



「はい、どうされましたか?」

「来て、ちょっと来て早く来て!!」

「えぇ…」



しかしハンジは鼻息荒くロベルティーネの手首を引っ掴むと、何かを片手に持って駆け出した。

当然引っ張られる形でその場を離れることになったロベルティーネは、取り残されたバケツと雑巾に後ろ髪引かれつつハンジに続いた。






やってきたのは滅多に使用しない本部の一室で、その部屋の扉を前にロベルティーネは首を傾げた。



「ここに何かあるのですか?」

「まぁちょっと入ってみて!」



ハンジはノックもせずにその部屋の扉を開け放つとずかずかと中に入っていく。

ロベルティーネが「失礼します」と一礼してから中に入ると、目の前のソファに見知らぬ少年が座っていた。






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