君はMorpho
□君はMorpho.\
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第41話 必要なもの
―幸村視点―――
『―――マネージャー、辞めます。』
リオのその言葉に目の前が真っ暗になったと同時に、どうしてわかってくれないのかと憤りを感じた。
俺達は無敗ではならない王者立海だ。
関東大会でそれを破ってしまったのだから、この全国大会では負けは許されない。
必ず優勝しなくてはならない。
長い闘病生活から復帰した俺が、率いていかなければ。
3連覇という掟の為に。
そして、優勝してみせると誓ったリオの為に―――。
「それなのに…っ」
幸村はリオの両肩に手を置いた。
びくりと震えたリオの、その瞳をじっと見つめる。
「どうして琴音も、リオも同じことを言うんだ…!! 勝つために必要なことを、どうして理解しない!?」
「っ、幸村先輩…」
「どうして…っ!」
リオが哀しんだ瞳で俺を見た。
わからない、わからないわからない。
「リオっ!」
「落ち着け幸村!」
リオの両肩に置いた手に力を込めたとき、真田が俺の肩を掴んだ。
潔くリオの肩から手を放せば、真田はリオの前に立った。
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